top of page

症状・状態から
セルフチェック

目が痛みやゴロゴロ感じるなどの違和感がある場合

目が痛い

 

痛みの原因として考えられる病気はドライアイ、結膜炎、角結膜異物、角膜ヘルペス、眼精疲労が考えられます。

 

目がゴロゴロするという場合はドライアイ、結膜炎、角結膜異物が考えられます。

パソコンやスマートフォンを見つめすぎ、目薬を使用しても回復しない場合はドライアイの可能性があるので診察を受けましょう。

コンタクトレンズをずっと着用していたために目が炎症を起こして結膜炎になる場合もあります。そして、目に異物が混入する角結膜異物も異物感を引き起こします。

瞬きすると同じ部分が痛いという場合は、部分的に炎症を起こしている可能性があります。こちらも、可能性としては結膜炎が考えられます。

 

目の表面が痛くて涙が出るという場合は角膜ヘルペスが考えられます。自然回復を望むことは難しいので、受診し治療を受けるようにしましょう。

 

目の奥が痛む時の主な原因は眼精疲労にありますが視力低下を伴うようであれば医師に相談し目の休息を意識しましょう。目の痛みは日常起こりがちな症状ですが我慢して見落としてしまうと、取り返しのつかない事態になる可能性もあります。我慢せず、早めに受診するようにしてください。

めやに

目やにが出る

 

目やにとは、まぶたから分泌された老廃物が固まったものです。この老廃物は、新陳代謝により出てくるものと、異物を外に出すために分泌されるものの二つがあります。どちらも生理現象なので特に気にかける必要はありませんが、目やにが多い、目やにが白く濁っている。などの異常な症状が見られた場合は、何かしらの病気のシグナルの可能性があるので注意が必要です。

 

主だった病気としてアレルギー性結膜炎、感染性結膜炎、ものもらいが考えられます。

 

アレルギー性結膜炎は水っぽい涙のような目やにが出て、眼の色が赤くなります。

感染性結膜炎は目やにに粘り気があり、白や黄色に変色します。

目やにに加え膿も出てきた場合はものもらいが考えられます。

どの病気も自然治癒する確率はあまり高くありませんし、症状が進行すれば失明という最悪のケースも考えられます。目やには目の健康管理のうえで一番分かりやすい信号なので、目やにの変化を意識し始めたのなら早急に受診するようにしましょう。

赤い
目が赤く充血している場合

目が赤い

 

充血とは炎症により毛細血管が膨らみ、出血して白目部分が赤く見える症状のことをいいます。

 

疲労が原因の場合はじっくりと休養していただけば大丈夫ですが、違和感が解消されない場合は眼精疲労、ドライアイ、アレルギー性結膜炎、感染性結膜炎が主な原因として考えられます。もしも、仕事や私生活でテレビ、パソコンなどのディスプレイを常に見つめていたり、コンタクトレンズを装着したまま長時間過ごしていたりする場合は眼精疲労やドライアイが充血の原因として考えられます。その為、治療と合わせて生活改善も必要です。

また、花粉症とハウスダストがある方は、アレルギー反応が起きているため充血します。他にも充血の原因として結膜下出血、虹彩炎が考えられます。これらは重度の視力障害を引き起こすこともあるため注意が必要です。たかが充血くらいと軽く思わず異常を感じたら診察を受けましょう。

かゆい

目がかゆい

 

目がかゆいという症状の最も多くの原因はアレルギー性結膜炎と感染性結膜炎です。

 

アレルギー性結膜炎の場合は、花粉などアレルギーの原因となる異物が目の中に入ることでかゆみが出てきます。アレルギー反応をおさえる抗アレルギー点眼薬及び内服薬で痒みを抑えます。

根本解決のためには自身のアレルギー物質を検査します。原因となる物質は様々で花粉・ノミ・ダニ・ハウスダスト・カビ・細菌などが目のかゆみを引き起こすと考えられます。アレルギーは体質によって違うのでそれぞれに適した対策が必要となります。

アレルギー性の目のかゆみは治療と同じくらい、予防も重要になるので、診察を受け検査をした上で解決を図りましょう。

 

感染性結膜炎はウイルス感染によって引き起こされます。

炎症を抑える点眼剤で治療します。感染力が強いウイルス性結膜炎とインフルエンザ菌や肺炎球菌が原因となる細菌性結膜炎があります。この二つでは治療方法が違うのですみやかに医師の診断を受けてください。

 

それ以外にはコンタクトレンズが目に合っていない場合や乾燥からくるドライアイなども目のかゆみを引き起こします。どちらの場合でも医師の診察を経て適切な処置を講じる必要があります。

目がかゆいいのはアレルギーか感染による。
ちらちら
目の中や前にゴミや虫のようなものが映っているように見える。

考えられる 病名

飛蚊症

網膜剥離

眼前がちらちらする

 

蚊やハエのような小さなものが目の前を飛びまわっているように見える症状を飛蚊症と言います。オタマジャクシや虫のようなものから、煙状のもの、輪のようなものなど見えるものはいくつか種類があります。

 

飛蚊症の原因は加齢によって引き起こされるものと、眼病に由来するもの、そして先天的なものとがあります。

 

加齢で起こる場合は硝子体の老廃物もしくは、眼の中の硝子体が年齢とともに縮み、それにより硝子体にくっついてきた網膜の細胞が映ることで症状があらわれます。

 

眼病では網膜剥離や網膜裂孔の場合が考えられます。

両症状ともに網膜がはがれることによって飛び散った血液や網膜の細胞がゴミのように見えます。

加齢や先天的な飛蚊症の時よりも症状が強く表れるので、早目に医師に診てもらいましょう。

 

先天的な飛蚊症は胎児の時に硝子体に通っていた血管が残り、網膜に映りこむことで起こります。通常は成長の過程で血管は消えますが極稀に残ってしまう事があります。

視力低下がおこらなければ特に害はないので治療の必要はありません。

 

いずれのケースにせよ失明などの危険性も考えられるので虫がちらつくようになった…という症状が表れた場合は、一度受診をしましょう。

外傷

目の外傷

 

目に異物が入ったり、何か物があたったり、眼球が傷ついた、など様々な原因により目の外傷は発生します。原因によって重症化する可能性もあります。

 

砂やホコリが目に入ったことにより眼球を傷つけてしまった場合は角膜・結膜異物です。ゴロゴロする程度の異物感なら水で洗う程度で済みますが、痛みが治まらず裂傷に発展した場合速やかに医師に診てもらいましょう。

 

そして、サッカーボールなどが目に当たってしまった場合は眼球打撲を引き起こす可能性があります。虹彩や毛様体筋の血管から出血して白目が赤くなりますが、氷で冷やすなど応急処置を適切に行えば問題なく回復します。ですが、ごくまれに物が歪んで見えるなど危険な症状が現れることもあるので、処置後の経過観察次第では医師の判断を仰ぎましょう。

 

眼球破裂は眼球の角膜や強膜が破裂する症状です。ケンカや交通事故など眼球打撲よりも更に大きな力が加わった際に引き起こり、受傷後に視力の低下や痛み、出血など複数の症状が表れます。軽度な場合、手術を行えば回復の見込みがあるので、受傷後はすぐに専門医療機関を受診し、適切な処置を受けましょう。

考えられる 病名

網膜剥離

黒目が白い
黒目が白く変色しているように見える。

考えられる 病名

白内障

黒目が白い

 

黒目が病気や外傷で白く濁った状態です。症状を引き起こす可能性として考えられる病気は主に白内障と角膜混濁が考えられます。

 

白内障は視界に霧が掛かったように見える病気です。水晶体が白く濁ることで発症します。曇りガラス越しのようと例えられる視界が症状としてあらわれます。

加齢によって発症すると言われ誰にでも起こりえる病気です。研究によれば80歳以上のほぼ100%は白内障であると言われています。

ご年配の方に多い病気ですが、アトピーや糖尿病の合併症状として併発することもあるので若いからといって安心できる病気ではありません。点眼薬などで進行を食い止めることも出来ますが、症状が軽いうちに手術して治療することも出来るので、症状に気づいたら医師に相談しましょう。

 

角膜混濁は黒目を覆っている角膜が炎症や外傷によって視界が曇ってしまう症状です。網膜が受ける光の量が少なくなるので視力低下を招きます。濁った状態がいつまでも治らない場合は、角膜を取り換える手術をする必要があります。白内障も角膜混濁も視力低下どころか将来的に失明の可能性もあります。

腫れ

目が腫れている

 

目の腫れの症状を伴う主な病気はものもらい、アレルギー性結膜炎です。

 

細菌感染によるものもらいの場合、目の腫れが引き起こされます。黄色ブドウ球菌がまぶたの毛穴に侵入し炎症を起こします。原因は目の衛生管理が不十分であるためです。

例えば、コンタクトの付け外しなど目に直接触れる際に、手を石鹸でよく洗い清潔にするなど目に触れる際には清潔であるかどうかを意識が必要です。目薬や軟膏、抗生物質の内服薬を服用することで治療ができます。

 

霰粒腫はまぶたの縁にあるマイボーム腺が詰まってしまい、目の腫れが起きます。見た目が悪くなりますが、一ヶ月ほどで自然治癒するので過度に心配する必要はありません。もし目を圧迫するような症状が出た場合は、診察を受けた方が良いでしょう。

 

花粉や、ホコリ、ペットのダニなどのハウスダストによって引き起こされるアレルギー性結膜炎でも目の腫れが起きます。花粉が多く出る時期に外出する際にはマスクやゴーグル型のメガネを装着する、部屋の掃除をこまめにするなどの対策をすることによって症状を軽くすることができます。症状が激しい場合は受診し薬を処方してもらいましょう。

 

他にも眼窩腫瘍を患った際も目が腫れ、激痛や視力低下も伴います。放っておいても治らないので悪化する前に受診してください。

暗い
夜や雨の日に暗くて見えづらさを感じる。

考えられる 病名

夜盲症

網膜色素変性症

暗い場所で見えづらい

 

夜になると見えにくいという悩みを抱えている方は、夜盲症の可能性が考えられます。少し前は鳥目とも言われていた症状です。

ビタミンA不足、網膜色素変性症が原因と考えられます。

 

ビタミンA不足は暗い処での視力低下につながるので積極的に栄養素を補給しましょう。ビタミンAが欠乏すると、見る働きをつかさどるロドプシンが機能しなくなり、夜間での視力に影響がでます。

ビタミンAはレバー、ニンジン、うなぎなどの食品から摂取することができます。サプリメントでの補給もいいですが、食事から栄養素を摂取するのがよいでしょう。

 

網膜色素変性症ですと、夜盲症の他に視野狭窄といった症状も表れるので早急に医師の診察を受ける必要があります。

症状の進行は、ゆっくりとしたペースで進行するので見落としてしまうことが多々あります。しかし、夜になると視界が悪くなるという自覚症状はすぐに気付けるので、少しでも気になったら診察を受けましょう。

 

夜盲症は一時的に治るものと、症状が進行して取り返しのつかなくなる場合とがあるので、少しでも疑わしい症状を発見したら医師に相談するようにしましょう。

かすむ

目がかすむ

 

目がかすむ症状が現れた場合は、主に屈折異常、眼精疲労、老視、白内障、緑内障が原因だと考えられます。

 

屈折異常とは近視や遠視など視力の低下のことで、前兆として目がかすむ症状が表れます。

一時的な目のかすみは回復しますが、屈折異常が常態化した場合はメガネやコンタクトなどで矯正をする必要があります。ディスプレイの照度を落とし適度に休憩を入れるなど、少し目をいたわるだけでも目がかすむ症状は回復できます。

コンタクトレンズ・メガネを装用してかすむ場合は度のずれに原因があります。放置するとさらに視力が低下する可能性もあるので、気づいた時はすぐに対処しましょう。

 

眼精疲労の場合は目の酷使が原因です。少し前までは暗い場所での作業や読書などが主な要因でしたが、今ではテレビやパソコンのディスプレイから発せられるブルーライトの浴びすぎがほとんどです。パソコンが一般家庭にも普及するようになって以来、眼精疲労が原因による子供の弱視も増え続け現在では社会問題となっています。視力はその後の人生にも関わるのでお子様がディスプレイのついた電子機器に触れ始める際には、使う時間を決めておくなどした方が良いでしょう。

 

老視とは一般的に言われる老眼で、目が霞む原因になります。加齢により水晶体の弾性が弱まって起こるので老眼鏡で矯正するほかに対処のしようがありません。40代頃から発症するとされていましたが現在では30代後半頃から症状が見られるようになってきました。慢性的に目がかすむと感じた人は老視の可能性もあるので医師の検診をお勧めします。

 

白内障・緑内障でも視界がかすむ症状が表れます。投薬治療か手術をしなければ回復しないので異常を感じた際は医師に相談しましょう。

 

目がかすむ症状は軽度のものから、回復不可能になる重度の病気まで幅広いので定期的に眼科検診を受けて予防しましょう。

眩しい
すごく眩しくて見えづらいと感じる。

考えられる 病名

白内障

角膜炎

すごく眩しい

 

軽く光を浴びた程度でもすごくまぶしいと感じる場合、それは白内障と角膜炎の代表的な自覚症状と言えるでしょう。

もしも強い太陽光を浴びたわけでもないのに眩しくて仕方がないという時は身体が異常を伝えているサインだと思いましょう。

 

白内障はレンズの役割を担う水晶体が白く濁る病気です。

水晶体が濁ると目から入ってきた光が内部で乱反射を起こすため、強い眩しさを感じるようになります。

また、まぶしさを感じるほかに、霧がかかったようにかすんで見えたり、映りこむものが重なって見えたりといった症状も表れます。症状がひどい時はひなたで目を開けているのが困難になるほどの眩しさを感じます。

年齢を重ねると自然に起こりうる疾患で、80歳以上のほぼ100%の方が発症していると言われています。加齢とともに進行するため手術をしない限り完治はしません。症状が気になり出した方は医師に診断してもらいましょう。

 

角膜炎でまぶしさを感じる場合は角膜が傷ついて光の調整がうまくできなくなっているため起こっています。スキーや海水浴など光の強い刺激を受け続けて炎症を起こす場合もありますが、安静にしていればすぐに回復します。

もし痛みが後を引くようであれば医師に診てもらうのがいいでしょう。

まぶしさを感じる症状は一時的なこともあるので見過ごしがちですが、早期発見のためにも異常を感じたら早めに対処するようにしましょう。

まばたき

まばたきが多い

 

まばたきが多いのは眼精疲労、ドライアイ、眼瞼けいれん、子どものチック症などが原因として考えることができます。

 

眼精疲労が要因の場合は、適度な休憩や首筋のマッサージなどケアを施せば症状は改善します。

 

ドライアイがまばたきの回数増加を引き起こしている場合は、目が乾いている証拠なので点眼し、目を閉じて休息を取りましょう。主にパソコンやテレビの画面から放出されているブルーライトの浴びすぎで乾燥が起こります。

 

眼瞼けいれんが原因の場合、自分の意思に関係なく筋肉に収縮が起きるためまばたきの回数が増えます。回数増加の症状から始まり、悪化すると痙攣を止めることができなくなります。重度化すれば瞼が開かなくなり、事実上の失明状態になります。自然治癒を期待することはできません。ボツリヌス注射を使うなど、治療方法がありますので眼科で診察をうけてください。

 

子どものチック症でもまばたき増加の症状は表れます。原因は不確定ですがストレスではないかと言われています。一過性の場合もあるので症状に気づいた際は医師に相談してください。

 

まばたきは生理現象なので見落としがちですが、痙攣など異常を発見したらすぐに医師に診てもらいましょう。

まばたきが多く感じたり目がぴくぴくるす。
視野

考えられる 病名

緑内障

網膜色素変性症

視野(見える範囲)が狭い

 

視野が狭いという症状の原因で考えられるのは緑内障と網膜色素変性症です。

 

緑内障で視野が狭くなる場合は2通りあります。

1つは視野欠損といい視界が部分的に見えなくなる症状と、もう1つは視野狭窄という視界の縁から徐々に見えなくなる症状です。

 

厄介なのはどちらの症状も両目では見えているので、片目に症状が現れている場合見過ごしてしまう事がよくあります。多くは日常生活に支障をきたすような重度の症状になってから気づくため治療が遅くなりがちです。

一度失った視界は元には戻らず、40歳以上の20人の内1人は発症していると言われるほど中途失明の主な原因に挙げられています。

治療方法は、薬物治療やレーザー治療が主です。

 

網膜色素変性症は網膜の視細胞に障害がおこり、視野狭窄と夜盲の症状が表れます。

症状は思春期頃から出始め、少しずつ進行し長い年月をかけて視界が狭くなっていくので、発見が遅れてしまうことがよくあります。

およそ4000~8000人に1人発症すると言われており、中途失明の原因の第3位となっています。

確実な治療法は発見されていませんがビタミン剤の服用や、サングラスで目を保護するなど進行を遅らせることは可能です。

 

緑内障も網膜色素変性症も発見が遅れてしまうことがよくあるので、定期的な健診を受け早期発見を心がけましょう。

bottom of page